理事長ご挨拶

 この度、日本産科婦人科内視鏡学会の理事長を拝命することとなり、身に余る重積に身の引き締まる思いです。もとより浅学非才の身でありますが、会員一人ひとりの声に耳を傾け、全力を注いで会の運営にあたる所存ですので、ご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
 産婦人科内視鏡研究会に端を発する本学会は、先達のたゆまぬ努力と英知により着実に前進して参りました。そして、会員数は今年度3500名を超え、吉村泰典前理事長体制下で平成25年4月には一般社団法人となり、学会として組織的にも確固たる基盤を形成しつつあります。特に、若い会員がこぞって入会を希望し、今や産婦人科領域のサブスペシャリティの中では最も活気ある学会のひとつとなっています。これは、低侵襲で整容性に優れる内視鏡手術が、患者さんにとってメリットが多く、その要望に応えようとする産婦人科医が身につけたい技術として広まっていることの表れだといえるでしょう。
 一方、最近腹腔鏡下手術後の死亡例が報道されるや、内視鏡手術の安全性に対する患者さんの信頼が薄れて行くという事態に発展しています。本学会の緊急調査によると、産科婦人科領域の腹腔鏡下手術では直接の死因となった事例は存在しないことが判明していますが、安全性に対する配慮は常に万全でなければならないことは言うまでもありません。他学会に先駆けて導入された技術認定制度は、まさに患者さんの安全性を担保し健全な内視鏡手術の普及を目指したものです。また、昨年導入された研修施設認定制度は、内視鏡手術が安全かつ円滑に実施される施設を評価し、確かな技術を持つ医師の育成に適した施設を認定するものです。こうした認定制度によって本邦産婦人科領域における内視鏡手術の発展と普及を促し、さらには国民の健康維持に寄与することは本学会の重要な使命と考えます。
 今後、産科婦人科内視鏡学の学術的な進歩・発展が遂げられるよう、学会として万全の体制を整えて行きたいと思います。また、すべての患者さんが内視鏡手術を安心して受けることができ、本学会が学術団体、プロフェッショナル職能集団として真に国民から信頼されるよう、全身全霊を傾けて任に当たりたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

歴代理事長ご紹介

  • 初代理事長:杉本 修
  • 第二代理事長:岩田 嘉行
  • 第三代理事長:佐藤 和雄
  • 第四代理事長:星合 昊
  • 第五代理事長:堤 治
  • 第六代理事長:吉村 泰典

日本産科婦人科内視鏡学会理事長 竹下 俊行

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